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薬剤師のお勉強ノート

半人前薬剤師が日々の勉強内容を振り返るための備忘録です。

新しいHbA1c(NGSPとJDS)

4月から、患者さんから血液検査の結果の紙を見せて頂いた時に、HbA1cが2つ書かれて来るようになりました。
「新」と「旧」と書かれているのですが何がちがうのか、確認のためにまとめます。


★JDSとNGSP★
・日本の測定方の数値がJDS (Japan Diabetes Society )海外で使われている数値がNGSP (National Glycohemoglobin Standardization Program )。

・欧米と日本では測定方法が違うため差がでる。

・新HbA1cとはNGSPのこと。

・NGSP=JDS+0.4
→正確な換算式もあるが、学術論文以外では上記の式で問題はない。

・2010年から出版物や学会発表ではNGSPを表記していて、2012年4月から日常診療でもNGSPを使用することになった。
→ただし、特定検診・保健指導(メタボ検診)では12年度末までJDS で表記される。





HbA1cの国際標準化によって今までの数値から0.4高くなるということですね(^-^)

従来糖尿病の管理目標値は大規模臨床試験の結果から、欧米人では7.0%以下、日本人では6.5%以下とされていましたが、JDS6.5%はNGSP6.9%に相当するため実際はほぼ同じ管理目標値だったということです。

多くの検査結果では当面の間は両方が記載されるようです。
患者さんが新しい表記になって血糖値が高くなったと心配しないように、説明できるようにしておきましよう。
(実際は多くの場合主治医からも説明があると思われます)

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新医薬品の長期投与制限一覧(2012)

新薬の長期投与制限の解除日別の一覧です。(2012年版)


★新薬の投薬期間制限の解除日別一覧★
☆2012.1.1解除
・インヴェガ錠3mg、6mg、9mg
・ザイザル錠5mg
・サムスカ錠15mg
・ジクアス点眼液3%
・ネバナック懸濁性点眼液0.1%
・バイエッタ皮下注5μgペン300、10μペン300
・レボレード錠12.5mg、25mg

・ワンデュロパッチ0.84mg、1.7mg、3.4mg、5mg、6.7mg
→麻薬のため1年経過後も投薬期間制限あり。


☆2012.4.1解除
・エディロールカプセル0.5μg、0.75μg
・シュアポスト錠0.25mg、0.5mg
・フェブリク錠10mg、20mg、40mg
・プラザキサカプセル75mg、110mg
・メマリー錠5mg、10mg、20mg
・レミニール錠4mg、8mg、12mg、OD錠4mg、8mg、12mg、内容液4mg/mL

・アクレフロ粘膜吸収剤200μg、400μg、600μg、800μg
→麻薬のため1年経過後も投薬期間制限あり。


☆2012.8.1解除
・イクセロンパッチ4.5mg、9mg、13.5mg、18mg
・トラムセット配合錠
・ミラペックスLA錠0.375mg、1.5mg
・リクシアナ錠15mg、30mg
・リパクレオン顆粒300mg分包、カプセル150mg
・リバスタッチパッチ4.5mg、9mg、13.5mg、18mg
・レクサプロ錠10mg

・ノルスパンテープ5mg、10mg、20mg
→向精神薬のため解除後も制限あり。



☆2012.10.1解除
・アレロック顆粒0.5%
・オンブレス吸入用カプセル150μg
・ゾリンザカプセル100mg
・トラゼンタ錠5mg
・ネキシウムカプセル10mg、20mg
・ベタニス錠25mg、50mg
・ボノテオ錠50mg
・リカルボン錠50mg


☆2012.12.1
・イムセラカプセル0.5mg
・ジレニアカプセル0.5mg
・テラビック錠250mg
・ムコスタ点眼液UD2%

※薬剤使用時には必ず最新の添付文書をご確認下さい。


採用のない薬だとなかなか調剤する機会も少ないですが改めて確認が必要ですね(^ー^)

ちなみに14日制限の薬を制限を越えて調剤出来るのは「特殊事情のある場合」です。

特殊事情とは海外渡航、年末・年始、連休(国民の祝日)の時であり、必要最小限の範囲で30日投薬を限度となっています。
(ただし、国内旅行、帰郷のためは不可)


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調剤時に処方医に関する確認が必要な薬

薬局で調剤する際に処方医が製造販売業者の提供する講習を修了していることや、第三者委員会の作成するリストに掲載されていることを確認しなければならない医薬品があります。



★処方医に関する確認が必要な医薬品★

・ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)
→処方医が製造販売業者の提供する講習を修了していることを確認。
確認方法:専門電話窓口又は専用webサイト。

・デュロテップMTパッチ(フェンタニル)
→処方医が製造販売業者の提供する講習を修了していることを確認。
確認方法:処方医が患者に交付した確認書又は専用電話窓口、専用webサイト。

・クロザリル(クロザピン)
→CPMS運用手順(詳細は添付文書参照)にそって検査が適正に行われたことを確認。
確認方法:専用webサイト

・リタリン(メチルフェニデート)
→処方医・処方せん発行医療機関が、第三者委員会の作成するリストに掲載されていることを確認。
確認方法:専用電話窓口

・コンサータ(メチルフェニデート)
→処方医・処方せん発行医療機関が、第三者委員会の作成するリストに掲載されていること。
確認方法:専用電話窓口又は専用webサイト




なかなか確認する機会はないかもしれないですが覚えておきましょう(^-^)


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睡眠障害の方への生活指導

窓口で睡眠障害の悩みを聞くことは多いですよね。

今回は睡眠障害についてと生活指導についてまとめてみました。

(厚生労働省 精神・神経疾患研究委託費 睡眠障害 の診断・治療ガイドラインを参考にしています。)

★睡眠障害について★
・日本人の成人5人に1人が睡眠に何らか の問題を抱えている。

・睡眠不足が昼間の眠気や倦怠感,精神的な症状を呈するだけではなく,血圧上昇や耐糖能異常の原因にもなる。

・高血圧や糖尿病など生活習慣病の誘因や増悪にも関与する。



★睡眠障害対処12の指針★
①睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分
→睡眠の長い人、短い人、季節でも変化、8時間に拘らない、年を取ると必要な睡眠時間は短くなる

②刺激物を避け、眠る前には自分なりのリラックス法
→就床前4時間のカフェイン摂取、終床前1時間の喫煙は避ける、軽い読書、音楽、ぬるめの入浴、香 り、筋弛緩トレーニング

③眠たくなってから床に就く、就床時刻にこだわりすぎない
→眠ろうとする意気込みが頭を冴えさせ、寝つきを悪くする

④同じ時刻に毎日起床
→早寝早起きでなく、早起きが早寝に通じる、日曜に遅くまで床で過ごすと月曜の朝がつらくなる

⑤光の利用でよい睡眠
→目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計をスイッチオン、夜は明るすぎない照明を

⑥規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣
→朝食は心と体の目覚めに重要、夜食はごく軽く、運動習慣は熟睡を促進

⑦昼寝をするなら、15時前の20~30分
→長い昼寝はかえってぼんやりのもと、夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響

⑧眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに
→寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る

⑨熟睡中の激しいいびき・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意
→背景に睡眠の病気、専門治療が必要

⑩十分眠っても日中の眠気が強いときは専門医に
→長時間眠っても日中の眠気で仕事・学業に支障がある場合は専門医に相談、車の運転に注意

⑪睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと
→睡眠薬代わりの寝酒は深い睡眠を減らし、夜中に目覚める原因となる


⑫睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安心
→一定時刻に服用し就床、アルコールとの併用をしない




「薬飲んでも効いていないみたい」などと悩みを打ち明けられた時に「薬飲んで様子みて下さい」という以外に適切なアドバイスができるようにしたいですね(^-^)


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ロペミンと相互作用

ロペミンとアドソルビン、タンナルビンを併用するとロペミンが吸着され効果減弱が起こります。


ロペラミドの添付文書には、本剤が吸着されることが考えられる、との記載があり、効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をあけるなど注意すること、と 記載がある。

どのくらい間隔をあければいいのでしょうか?

メーカーに確認してみました。

具体的なデータはないが、同時服用では効果がみられないものの食間投与と食後投与であれば効果があったと うデータがある為、両薬剤の投与間隔を2~3時間程度 あけて投与すれば問題ないと考えられる。 塩酸ロペラミドとタンニン酸アルブミンについても同等と考えられる。

とのことです。


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