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薬剤師のお勉強ノート

半人前薬剤師が日々の勉強内容を振り返るための備忘録です。

エディロールカプセルの特徴

活性型ビタミンD3製剤のエディロールカプセルの特徴についてです。

★特徴★
・骨への作用を強化した新しい活性型ビタミンD3製剤。

・カルシウム代謝、骨代謝の両方に改善作用を発揮する。

・椎体・非椎体骨折の頻度を低下させる。

・骨密度低下の改善に効果を発揮する。

★アルファカルシドールとの比較★
・椎体骨折発生抑制:相対リスク26%減少
→椎体骨折発生頻度:アルファカルシドール17.5%、エディロール13.4%


・非椎体骨折発生頻度
非椎体(大腿骨、上腕骨、前腕骨):相対リスク48%減少
→骨折発生頻度:アルファカルシドール4.9%、エディロール2.5%

前腕骨:相対リスク71%減少
→骨折発生頻度:アルファカルシドール3.6%、エディロール1.1%


・腰椎骨密度
→エディロール群では投与前よりも3.4%増加。アルファカルシドール群よりも3.3%強い骨密度増加効果を示した。


・大腿骨骨密度
→エディロール群では投与前よりも0.4%増加。アルファカルシドール群よりも2.7%強い骨密度増加効果を示した。


・骨代謝マーカー
骨吸収マーカー(尿中NTX )、骨形成マーカー(BAP)ともにアルファカルシドール群と比較して有意に低下させた。


※エディロール0.75μg、アルファカルシドール1μgを1日1回3年間投与による比較



H24.5現在は基本的には単剤の使用が推奨されているようです。(重症例には併用を検討。)
今後、ビスホスホネートやSERM との併用のエビデンスが集まってくれば併用も増えてくるだろうとのことです。

今後に期待ですね(^-^)


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モーラステープと光線過敏症

新潟ではやっと桜が開花しました(^-^)
やっと暖かくなってきましたが、暖かくなってくると気になるのが紫外線。

肌ケアも大事ですが、薬局薬剤師としては光線過敏症(光接触性皮膚炎)の注意喚起も大切な時期ですよね♪

久光製薬作成の安全性情報を参考にまとめていきましょう。

★光線過敏症の症状と対応★
強いそう痒を伴う紅斑、発疹、刺激感、腫脹、浮腫、水疱・びらん等の重度の皮膚炎症状や色素沈着、色素脱失が発現し、さらに全身に皮膚炎症状が拡大し重篤化することがあるので、異常が認められた 場合には直ちに使用を中止し、患部を遮光し、適切な処置を行うこと。なお、使用後数日から数カ月を経過してから発現することもある。
(添付文書より)

★モーラステープによる光線過敏症のポイント★

・多い時期は5~7月。続いて8、9月。

・発現部位として多い部位は下記の順。
手首、手部(35.6%)
大腿、下腿、膝(20.4%)
上腕、肘、前腕(19.6%)
足首、足部(16.2%)
頸(肩など含む)(6%)
体幹部(2.2%)

・モーラステープ20mgの光線過敏症の報告数は出荷量が増加しているにも関わらず減少傾向。

・件数は少ないがL40mgによる光線過敏症の報告は増加傾向。
→出荷量の増加や足部、足首、腕などへ使用した症例が増加したことが原因と考えられる。

・モーラスは関節リウマチへの適応あるが、関節リウマチの症状のでる部分(手指関節、手関節、膝関節)と光線過敏症の好発部位が一致するため注意。


★服薬指導時の注意と予防法★
・貼付部を紫外線が通りにくい厚手の長袖、長ズボン、サポーターで覆う。またはサンスクリーン剤でカバーする。


・屋外スポーツや野外作業を避け、紫外線にあたる機会を少なくする。
→海水浴や炎天下での屋外作業、テニス、ゴルフなどのスポーツ後に発現した例が多い。

・剥がしても少なくとも4週間は、引き続き貼付部を紫外線に当てないように注意する。
→83%が1週間以内に99%が4週間以内に起こっている。

・他人に譲らない。

・20mgだけではなく、L40mgの処方でも同様の注意喚起を。




何度説明しても初めて聞いたようなリアクションする方も多く、繰り返し注意喚起が必要ですね(^_^;)
処方量が増えてるのに光線過敏症が減ってるのは薬剤師の服薬指導のおかけです!…と、胸を張って言えるように服薬指導にはげみましょう(^ー^)

モーラステープは製剤変更品になったようで、ケトプロフェンの光による分解がされにくくなったようです。
今後も光線過敏症が減っていけばいいですね♪


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セレコックスの効能追加

セレコックスの適応が拡大になりましたね。

新たな適応(急性疼痛)での使い方は特徴的ですので確認していきましょう。

★適応と用法★
・関節リウマチ
→1回100~200mgを1日2回、朝・夕食後に経口投与


・変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎
→1回100mg を1日2回、朝・夕食後に経口投与


・手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛。(新)
→通常、成人にはセレコキシブとして初回のみ 400mg、2回目以降は1回200mgとして1日2回経口投与する。なお、投与間隔は6時間以上あけること。 頓用の場合は、初回のみ400mg、必要に応じて以降は200mgを6時間以上あけて経口投与す る。ただし、1日2回までとする。

★急性疼痛への使用の特徴★
・副作用発現率は慢性疼痛における副作用発現率を上回ることはなかった。

・抜歯後疼痛に対する効果発現時間は28分。(セレコックス400mg)


急性疼痛にセレコックスを使う時は初回投与量が違うので患者さんに服用方法をしっかり伝えないといけませんね(^ー^)


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