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薬剤師のお勉強ノート

半人前薬剤師が日々の勉強内容を振り返るための備忘録です。

膀胱炎の方への生活指導

排尿時の痛みや頻尿、尿のにごりが三大症状である膀胱炎。

なるとかなりつらいそうですね(^_^;)
再発を繰り返す方も多いので生活指導も大切です。


今回は膀胱炎の方への生活指導について確認しましょう。

★生活指導★
・尿は我慢しないで出す。

・ストレスや疲れをためない。休養、睡眠をしっかりとる。

・体、特に下腹部を冷やさないように。

・外陰部は清潔に保つ。特に生理の時は不潔にならないように。
→生理用ナプキンはこまめに換える。

・用便紙は前から後ろへ使う。

・セックスは治るまで避ける。
→性交渉は細菌感染のきっかけになりやすいため、その前後にカップルの双方がシャワーなどで清潔にする。また、性交渉後は早めに排尿するよう心がける。

・便秘をしないように。
→便秘をすると便の中の大腸菌が増えるため、便秘しないよう食事と運動に気をつける。

・わさび、からし、こしょうのような刺激物を避ける。

・お酒も控える。

・水分はできるだけ沢山とる
→ただし腎障害や心臓疾患、OABなどの泌尿器科疾患のある方には過度の水分摂取進めないように注意。

・薬はよくなっても飲みきる。




膀胱炎の患者さんには女性が多く、投薬窓口で指導を受けるのに羞恥心がある方も多いと思います。

メーカー作成の指導用パンフレットもあるので、そういったものを上手に利用することで患者さんのプライバシーに配慮した説明をする必要がありますね(^-^)


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過活動膀胱(OAB )、夜間頻尿ガイドライン

今回は過活動膀胱の症状と治療薬、夜間頻尿ガイドラインに関して調べてみました。


★過活動膀胱(OAB )とは★
・尿意切迫感を必須とした症状症候群。

・通常は頻尿と夜間頻尿を伴う。

・切迫性尿失禁は必須ではない。
→切迫性尿失禁のないOABをOABdry。切迫性尿失禁のあるOAB をOAB wetという。

・便宜的に頻尿を1日8回以上と定めることもある。

・夜間頻尿とは夜間に排尿のために1回以上起きなければならないという愁訴。

★OABによる夜間頻尿治療薬のグレード★
夜間頻尿診療ガイドラインより抜粋
OAB に伴う夜間頻尿の薬物療法

・推奨グレードA(論文のランクⅠ)
バップフォー(プロピベリン)
デトルシトール(トルテロジン)
ベシケア(ソリフェナシン)


・推奨グレードC (論文のランクⅡ)
ポラキス(オキシブチニン)


・推奨グレードE (論文のランクⅤ)
ステーブラ・ウリトス(イミダフェナシン)


抗コリン薬のグレードは上記のとおり。
ほかにもブラダロン(フラボキサート)も用いられる。(推奨グレードD:論文のランクⅢ)


夜間頻尿の原因はほかにも前立腺肥大や夜間高血圧、心不全、糖尿病、尿崩症、睡眠障害など様々あります。

薬の使い分けや、前立腺肥大に伴う夜間頻尿についてはまたの機会に(^.^)



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前立腺肥大の方への生活指導

お薬の飲み方を伝えるのも大切ですが

生活指導も大切なお仕事ですよね☆
窓口で一言アドバイスするためにまとめてみました


・尿を我慢しないようにする

・アルコールを飲み過ぎない。夕方のコーヒーも控える

・辛いものなど刺激強いものは避ける

・下半身は冷やさない

・便秘にならないように心がける

・過剰な水分は控える

・軽い運動や体操をする

・運転など長時間座った姿勢をとらない


男性ならいずれはなるかもしれない前立腺肥大。いいアドバイスできるようになりたいですね。


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