fc2ブログ

薬剤師のお勉強ノート

半人前薬剤師が日々の勉強内容を振り返るための備忘録です。

抗血栓薬の服薬指導1

今回は抗血栓薬の服薬指導についてです。
基本的な内容なんで、もう知ってるという方も多いでしょうが確認のためにまとめてみました。

★出血傾向についての指導★
・鼻血、歯茎から出血、アザ等の出血傾向があったら早めに相談、必要に応じて受診。
→こぶしサイズのアザやアザの数が多い時は早期受診。

・血便、血尿があればすぐに受診。
→痛み等はなくても内臓からの出血のサインなので早期受診が必要。

・鼻血を避けるために、鼻を噛むときは優しくかむ。

・歯茎出血避けるためには柔らかめの歯ブラシに変える。

・転倒、骨折に注意。
→高齢者やふらつきのある方には杖を勧める。

★脳内出血を避けるために★
・血圧を下げる。130/80未満を目標に。

・血糖のコントロール。

・禁煙

・節酒





血圧、血糖、酒、たばこへの注意を繰り返すことが大切ですね。

改めて確認すると当たり前のことではありますが、今までは「怪我に気をつけて下さい」程度で終わらせてしまうことも多かったです(^_^;)

杖を勧めたり、鼻を優しくかむことはあまりしていなかったので今後は具体的にアドバイス出来たらいいなーと思った半人前でした(^ー^)

※ちなみにタイトルは1となっていますが、これだけじゃ内容が足りないだろうと思ったからで、まだ2は未定です(笑)
資料がそろったらまた書きたいと思います。

2つのランキングに参加しています。
お一人様、一日一回有効ですので、よろしければクリックお願いします(^-^)↓
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村


薬学 ブログランキングへ
皆さまのクリックが日々更新する原動力になっています。ありがとうございます☆

スポンサーサイト



PageTop

塩分制限のポイント

高血圧の方に塩分制限をアドバイスすることはあっても具体的にどんなアドバイスをしたらいいのか知っていますか?

★塩分制限のポイント★
・味覚は慣れるので少しずつ段階的に食塩量を減らす。

・醤油やソースはかけずに小皿にとって少しだけつける。

・唐辛子やこしょうなどの香辛料は味覚を敏感にするので有効。

・少量の油を使うことで、口の中に塩味が長くとどまる。

・酢やだしを使う。

・食べる量が多いと塩分も増えるので食べ過ぎない。

・スープ類や汁物は塩分多いので取りすぎない。麺類の汁は残す。

・漬物、佃煮などは控える。

・外食は塩分多いので控える。


★参考:塩分の目安★
しょうゆ、小さじ1→1g
味噌汁、1杯→1~1.5g
塩鮭(甘口)、1きれ→2g
ラーメン、1杯→6g
からし明太子、1腹(60g)→3.5g
梅干し、1個(10g)→1.8g
たくあん、2きれ→1g
※塩分量は目安です。




塩分摂取量は日本人平均で10.7gとも12gとも言われています。
6gというとかなり意識して制限しないと難しそうですね。日本人は外国と比べて塩分摂取量が多いです。


ただ漠然と塩分控えてというのではなく、具体的なアドバイス出来たらいいですね(^ー^)


2つのランキングに参加しています。
お一人様、一日一回有効ですので、よろしければクリックお願いします(^-^)↓
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村


薬学 ブログランキングへ
皆さまのクリックが日々更新する原動力になっています。ありがとうございます☆

PageTop

プラザキサの特徴

ついに、2012年4月からプラザキサが長期投与解禁になりましたね。

今後ますます使用されると思われるプラザキサを改めて確認しましょう!

★プラザキサの特徴★
・直接トロンビン阻害薬(抗凝固薬)

・非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症予防

・重篤な出血性症状に注意
→消化管出血、脳出血に注意。高血圧患者の血圧管理は厳格に。

・腎機能に注意
→透析患者、高度腎障害(クレアチニンクリアランス30ml/min未満)で禁忌。

・高齢者に注意
→70歳以上は出血リスク因子(65歳以上は注意)

・胃腸障害に注意

・ワーファリンからの切り替えはINR 2.0未満を確認。

・Tmaxは0.5~2hr。t1/2は12時間

・ワーファリンと違い食事での相互作用なし。

・PT-INRの検査不要

・相互作用に注意
→詳細は下記参照

★相互作用★
・CYP はほとんど影響せず腎排泄

・P 糖蛋白阻害作用のある薬剤併用で血中濃度上昇。
→ワソラン、イトラコナゾール等

・イトラコナゾールと禁忌

・ワソランと併用は注意
→併用によりダビガトランの血中濃度が上昇する ことがあるため、本剤1回110mg1日2回投 与を考慮すること。また、本剤服用中に 新たにベラパミル塩酸塩(経口剤)の併用を開始する患者では、併用開始から3日 間はベラパミル塩酸塩服用の2時間以上前 に本剤を服用させること。

・P 糖蛋白誘導作用のある薬で効果減弱。

・セントジョーンズワートを含むサプリメントの使用は念のため避ける。

・出血を引き起こす可能性のある薬剤との併用注意。

★調剤と服薬指導★
・70歳以上では110mg×2回/日であるか確認。

・可能な限り腎機能の聞き取り

・胃腸障害と出血の既往症
→消化管出血の既往では消化管出血に注意。吐血や6カ月以内に脳内出血などを引き起こした患者では禁忌。

・コンプライアンスと服薬忘れ時の対応
→半減期短いため、コンプライアンスが重要。忘れた時は気付いた時点で服用。服用間隔を6時間以上空ける。

・出血の副作用について説明。
→特に消化管出血に注意。便の色や、吐物にコーヒーの残渣のようなものが混ざっていないか確認。
→血尿、鼻血、歯茎出血、あざ、貧血等に注意。

・プラザキサには酒石酸が含まれ、酒石酸による胃腸障害が問題となることがあり、多めの水で服用。




長期投与が解禁になったことにより、副作用の防止や早期発見が大切です。

患者からの情報収集や患者教育が大事ですね♪

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村


薬学 ブログランキングへ

PageTop

脳卒中と血圧の関係

降圧薬を飲んでいる方には、いまいち何のために飲んでいるかわかっていないような方も多いように感じます。

脳卒中と血圧にはどのような関係があるか確認してみましょう(^ー^)

★脳卒中の危険因子★
・高血圧
・糖尿病
・脂質異常症
・喫煙
・飲酒
・肥満
・心原性脳塞栓症の原因となる心房細動
など

★高血圧と脳卒中の関係★
・脳卒中のうち70%が脳梗塞。

・脳梗塞患者の高血圧の割合は70~80%。(日本人一般の高血圧の割合は約30%)

・血圧が高いほど脳卒中の発症率が高まる。
→収縮期血圧が10mmHg 高くなると、脳卒中(脳梗塞含む)の発症率は男性で約20%、女性で15%上昇する。

・血圧の日内変動大きいほど脳卒中の危険が高まる。

・脳出血は真冬の朝などの寒冷期に多い。

・夏場にも発症のピークがある。
→脱水症状によって血液がつまりやすくなる

★脳卒中の発症率(対1000人・年)★
・血圧:<120かつ<80→7.3
・血圧:120~129または80~84→8.9
・血圧:130~139または85~89→12.5
・血圧:140~159または90~99→23.8
・血圧:160~179または100~109→23.8
・血圧:180≦または110≦→61.7

※久山町研究より


180以上とそれ以下では3倍近くリスクが違うんですね。(正常血圧と比べ約9倍!!)
さらに、140とそれ以下では2倍近くもリスク違うんですね!!(正常血圧と約3倍!)

140で満足している方にはもう一息、後押ししてあげたいですね(^-^)



少しは役に立ったよ~!という方はこちらをポチっとお願いします(^-^)↓
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

PageTop

ACE 阻害薬と空咳

今回はACE阻害薬による空咳の特徴を確認しましょう!


★特徴★
・飲み始め初期から数カ月以内に発症する

・2~3カ月で消失する(我慢できれば、咳を理 由とした処方変更の必要はない)

・女性に多い。

・乾性で持続的な咳が夕方から夜間に起きることが多い。

・ACE 阻害薬服薬中の患者からの咳の訴えには安易に『大丈夫です。 心配要りません』などと言ってはいけない」
→患者の訴える空咳が、何らかの別の疾患が原因で起きている可能性も十分あるため。医師がその症状を把握していない 場合は、患者から体調変化の訴えがあったら、 医師による診断を仰ぐことが基本となる。

・朝服用よりも夕方や就寝前に服用の方が空咳起こりづらい。
→夕方の方が空咳の原因とな るブラジキニンの血中濃度の上昇が低いことが 確認されている。


・空咳は副作用としては軽微なものが多く、服用を止めれば通常1週間以内に治まる。





ただ、決まり文句のようにSEの確認するのではなく、どの時期にどんな症状出やすいかを意識することが大切ですね!

なお、ACE阻害薬は適応外ではあるが誤燕性肺炎の予防に効果がある。

老人の死亡原因1位は肺炎なので、老人へのACE 阻害薬の投与は効果的である。


ご飯食べる時にむせるなどの訴えはむしろ誤燕性肺炎の予防のためには好ましいのかも知れないですね(^ー^)

いつかACE 阻害薬のそれぞれの特徴もまとめていきたいと思います。

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村


薬学 ブログランキングへ

PageTop