僕がまだ新人のころビ・シフロールの処方があり、まだ若いのにパーキンかなと思い先輩に質問してみたことがあります。
「これはパーキンソンじゃなくてむずむず脚っぽいね」と言われて驚いたことがあります。
当時はまだビ・シフロールにレストレスレッグスの適応がなく適応外だったのですが、2010年1月からレストレスレッグスの適応が加わっています。
当時のノートを見ながらもう1度まとめてみます!
★症状と特徴★
・脚の深部の不快感あり
→脚がむずむず、ちくちく、火照る、動かしたくなる、かきむしりたい、痙攣する、痛い。など表現はさまざま。
・安静状態になると増強。逆に脚の運動によって軽減・消失する
・日内変動があり、夕方から夜にかけて悪化。
・初期は夕方~夜にかけて脚の不快感がある程度だが進行すると日中にも症状があらわれ、人によっては上
肢にも症状がでることも
→脚の異常間隔が夜にだけある場合を軽症、夕方から症状が出れば中等症、昼間から症状があれば重症と考えられています
・入眠障害や中途覚醒などの睡眠障害を起こす
・レストレスレッグスの患者のQOLは糖尿病・高血圧を合併した骨関節炎・うつ患者と同等に低いと言われている。
・有病率は加齢とともに上昇し日本では2~5%
・男女比は1:1.5で女性に多い
・原因のない突発性と2次性のものがある。
→二次性のものは鉄欠乏性貧血、慢性腎不全(透析患者)、妊娠、パーキンソン病、末梢神経障害、多系統委縮症などの疾患に随伴するものと、抗うつ薬や抗精神病薬などの副作用も考えられる。
★治療法★
・薬物療法と非薬物療法があり、軽度の症状では非薬物療法で大幅に改善する場合がある。
・脚のマッサージと睡眠衛生指導
・ドパミンアゴニスト薬の投与により約8割の症状が改善すると報告あり
→ドパミンアゴニストのうち、非麦角系にはビ・シフロール、レキップ、ドミン。麦角系はペルマックス、カバサール、パーロデルがある。
・ドパミンアゴニストの中でも非麦角系が第一選択。
→おもに使われるのはビ・シフロールとレキップ
・レストレスレッグスに適応があるのはビ・シフロールだけ。
→適応は「中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)」
・ドパミンアゴニストで軽快がみられない場合は抗てんかん薬の使用を考慮
・過多月経や鉄欠乏性貧血といった二次性レストレスレッグスには経口鉄剤を投与
・カフェインやお酒、タバコがむずむず感を引き起こしやすくするので、これらの嗜好品は避ける
レストレスレッグスでは「不眠」「下肢のかゆみ」「脚の痛さ」等を訴えて内科、整形外科、皮膚科などのさまざまな科を受診されることがあるそうです。
マッサージをアドバイスするとともに適切な科の受診をアドバイスできるようになりたいですね(^-^)
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