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薬剤師のお勉強ノート

半人前薬剤師が日々の勉強内容を振り返るための備忘録です。

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乳幼児の誤飲と対応

薬局ではなかなか誤飲の相談を受けることはないかもしれませんが
雑誌にコラムがでていたのでまとめてみました

★誤飲事故の特徴★
・誤飲事故は1~2歳に多く6歳まで幅広い年齢層で起こる

・原因物として多いのはタバコと医薬品

・タバコのニコチン含有量は16~24mg。成人の致死量は40~60㎎、小児は10~20㎎。

・ニコチンは胃酸中では15分で3%程度だが腸管では吸収が進む。

★処置★
・タバコを誤飲したときは多量の水を飲ませたり、牛乳飲ませてはいけない
ニコチンは塩基性のため胃酸中ではイオン化されるため吸収されづらい。牛乳で中和したり水で腸管に押し流してしまうと吸収されやすくやるため

・乾いたタバコの誤飲では経過観察
自宅で4時間経過観察して、顔色青い、脈がはやい、嘔吐などがあれば受診

・タバコを誤飲しても4時間以上問題なければまず安心である。さらに毒であるニコチンは24時間で排泄されるので1日たって異常がなければ問題ない

・タバコの浸出液の誤飲は非常に危険なのですぐに受診と治療が必要
浸出液には1時間で50~70%ニコチンが溶出しているため

・浸出液誤飲時はなにかを飲ませたり吐かせたりしない

・医療機関では活性炭を使用

・ボタン電池の誤飲時は緊急摘出が必要




誤飲したら無理に吐かせたり水飲ませたりさせちゃいそうですよね(^-^;

薬剤師としては誤飲後の対応よりも誤飲前に防ぐようにアドバイスしたいですね。


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