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薬剤師のお勉強ノート

半人前薬剤師が日々の勉強内容を振り返るための備忘録です。

新医薬品の長期投与制限一覧(2012)

新薬の長期投与制限の解除日別の一覧です。(2012年版)


★新薬の投薬期間制限の解除日別一覧★
☆2012.1.1解除
・インヴェガ錠3mg、6mg、9mg
・ザイザル錠5mg
・サムスカ錠15mg
・ジクアス点眼液3%
・ネバナック懸濁性点眼液0.1%
・バイエッタ皮下注5μgペン300、10μペン300
・レボレード錠12.5mg、25mg

・ワンデュロパッチ0.84mg、1.7mg、3.4mg、5mg、6.7mg
→麻薬のため1年経過後も投薬期間制限あり。


☆2012.4.1解除
・エディロールカプセル0.5μg、0.75μg
・シュアポスト錠0.25mg、0.5mg
・フェブリク錠10mg、20mg、40mg
・プラザキサカプセル75mg、110mg
・メマリー錠5mg、10mg、20mg
・レミニール錠4mg、8mg、12mg、OD錠4mg、8mg、12mg、内容液4mg/mL

・アクレフロ粘膜吸収剤200μg、400μg、600μg、800μg
→麻薬のため1年経過後も投薬期間制限あり。


☆2012.8.1解除
・イクセロンパッチ4.5mg、9mg、13.5mg、18mg
・トラムセット配合錠
・ミラペックスLA錠0.375mg、1.5mg
・リクシアナ錠15mg、30mg
・リパクレオン顆粒300mg分包、カプセル150mg
・リバスタッチパッチ4.5mg、9mg、13.5mg、18mg
・レクサプロ錠10mg

・ノルスパンテープ5mg、10mg、20mg
→向精神薬のため解除後も制限あり。



☆2012.10.1解除
・アレロック顆粒0.5%
・オンブレス吸入用カプセル150μg
・ゾリンザカプセル100mg
・トラゼンタ錠5mg
・ネキシウムカプセル10mg、20mg
・ベタニス錠25mg、50mg
・ボノテオ錠50mg
・リカルボン錠50mg


☆2012.12.1
・イムセラカプセル0.5mg
・ジレニアカプセル0.5mg
・テラビック錠250mg
・ムコスタ点眼液UD2%

※薬剤使用時には必ず最新の添付文書をご確認下さい。


採用のない薬だとなかなか調剤する機会も少ないですが改めて確認が必要ですね(^ー^)

ちなみに14日制限の薬を制限を越えて調剤出来るのは「特殊事情のある場合」です。

特殊事情とは海外渡航、年末・年始、連休(国民の祝日)の時であり、必要最小限の範囲で30日投薬を限度となっています。
(ただし、国内旅行、帰郷のためは不可)


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ステロイド外用薬の一覧(強さのランク別)

主なステロイド外用薬強さのランク一覧表です。

★ストロンゲスト★
・デルモベート(プロピオン酸クロベタゾール)
・ジフラール,ダイアコート(酢酸ジフロラゾン)

★ベリーストロング★
・フルメタ(フランカルボン酸モメタゾン)
・アンテベート(酪酸プロピオン酸ベタメタゾン)
・トプシム(フルオシノニド)
・リンデロンDP(ジプロピオン酸ベタメタゾン)
・マイザー(ジフルプレドナート)
・ビスダーム(アムシノニド)
・テクスメテン,ネリゾナ(吉草酸ジフルコルトロン)
・パンデル(酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン)

★ストロング★
・エクラー(プロピオン酸デプロドン)
・メサデルム(プロピオン酸デキサメタゾン)
・ボアラ,ザルックス(吉草酸デキサメタゾン)
・アドコルチン(ハルシノニド)
・ベトネベート,リンデロンV(吉草酸ベタメタゾン)
・プロパデルム(プロピオン酸ベクロメタゾン)
・フルコート(フルオシノロンアセトニド)

★ミディアム★
・リドメックス(吉草酸酢酸プレドニゾロン)
・レダコート,ケナコルトA(トリアムシノロンアセトニド)
・ロコルテン(ピバル酸フルメタゾン)
・アルメタ(プロピオン酸アルクロメタゾン)
・キンダベート(酪酸クロベタゾン)
・ロコイド(酪酸ヒドロコルチゾン)
・デカダーム(デキサメタゾン)

★ウィーク★
・プレドニゾロン(プレドニゾロン)
・コルテス(酢酸ヒドロコルチゾン)




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川崎病について

今回は川崎病についてです。


★川崎病とは★
・全身の血管に炎症を起こす病気。
・全身臓器の炎症性病変も伴う。
→川崎病の最も恐ろしいといわれているこ とは、心筋と呼ばれる心臓の筋肉や、心臓を包む膜である心膜、心臓の弁、そして冠動脈に炎症が起こること。

・頭のてっぺんから足の爪先まで極めて多彩な合併症をもつ疾患である。

・4才以下の子供に多く、男児にやや多い。

・原因は未だに不明。
→流行がみられることや兄弟での発症 もあることから、免疫反応が関係していると推測される。

・毎年全国で1万人以上の新規発症が報告されている。

★川崎病の症状★
・5日以上続く高熱。

・手足の先が赤くなり、硬く腫れる(紅斑と硬性浮腫)。

・回復期に 指の先から皮がむける(膜様落屑)。

・体に赤い発疹ができる(不定形発疹)。

・目が赤くなる(両側眼球結膜の充血)。

・口唇が赤くなり、イチゴ舌、口腔粘膜が充血する。

・首のリンパ節が腫れるが、化膿はしない。


★治療★
・入院治療が必要。

・合併症の冠動脈瘤を予防するため、ガンマ・グロブリンの大量点滴療法を行う。

・症状によってはステロイドホルモンを用いることもある。

・解熱効果があり、炎症を抑え、血液が固まりにくくするアスピリンなどの抗凝固剤 をのむ。
→通常急性期には中等量( 30~50mg/kg/日 )のアスピリンを使用する。アスピリンは抗血栓療法を期待する場合、解熱後は3~5mg/kg で併用されることが多い。

・冠動脈に障害を残さない場合でも、血小板凝集能は数ヶ月間亢進しており、アスピリンは炎症の程度が陰性化した後2~3ヶ月間は継続されるのが望ましい。

・巨大冠動脈瘤を合併した場合にはアスピリン単独では血栓形成を防止できないことも知られており、チクロピジン、ジピリダモールなど他の抗血小板薬や抗凝固薬( ワルファリン )の併用が望ましいとされている。

・投与期間は冠動脈瘤形成のない例では発症後2~3 ヶ月頃まで使用する。冠動脈瘤形成例では
冠動脈瘤の退縮が確認される時期まで投与が必要である。




うーん、調べてみると意外と知らなかったことがいっぱいありました(^_^;)

薬の知識以外にも疾患に関する知識も増やしていきたいですね。

川崎病に関してはこちらもどうぞ↓
川崎病のアスピリン休薬?



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抗血栓薬の服薬指導1

今回は抗血栓薬の服薬指導についてです。
基本的な内容なんで、もう知ってるという方も多いでしょうが確認のためにまとめてみました。

★出血傾向についての指導★
・鼻血、歯茎から出血、アザ等の出血傾向があったら早めに相談、必要に応じて受診。
→こぶしサイズのアザやアザの数が多い時は早期受診。

・血便、血尿があればすぐに受診。
→痛み等はなくても内臓からの出血のサインなので早期受診が必要。

・鼻血を避けるために、鼻を噛むときは優しくかむ。

・歯茎出血避けるためには柔らかめの歯ブラシに変える。

・転倒、骨折に注意。
→高齢者やふらつきのある方には杖を勧める。

★脳内出血を避けるために★
・血圧を下げる。130/80未満を目標に。

・血糖のコントロール。

・禁煙

・節酒





血圧、血糖、酒、たばこへの注意を繰り返すことが大切ですね。

改めて確認すると当たり前のことではありますが、今までは「怪我に気をつけて下さい」程度で終わらせてしまうことも多かったです(^_^;)

杖を勧めたり、鼻を優しくかむことはあまりしていなかったので今後は具体的にアドバイス出来たらいいなーと思った半人前でした(^ー^)

※ちなみにタイトルは1となっていますが、これだけじゃ内容が足りないだろうと思ったからで、まだ2は未定です(笑)
資料がそろったらまた書きたいと思います。

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モーラステープと光線過敏症

新潟ではやっと桜が開花しました(^-^)
やっと暖かくなってきましたが、暖かくなってくると気になるのが紫外線。

肌ケアも大事ですが、薬局薬剤師としては光線過敏症(光接触性皮膚炎)の注意喚起も大切な時期ですよね♪

久光製薬作成の安全性情報を参考にまとめていきましょう。

★光線過敏症の症状と対応★
強いそう痒を伴う紅斑、発疹、刺激感、腫脹、浮腫、水疱・びらん等の重度の皮膚炎症状や色素沈着、色素脱失が発現し、さらに全身に皮膚炎症状が拡大し重篤化することがあるので、異常が認められた 場合には直ちに使用を中止し、患部を遮光し、適切な処置を行うこと。なお、使用後数日から数カ月を経過してから発現することもある。
(添付文書より)

★モーラステープによる光線過敏症のポイント★

・多い時期は5~7月。続いて8、9月。

・発現部位として多い部位は下記の順。
手首、手部(35.6%)
大腿、下腿、膝(20.4%)
上腕、肘、前腕(19.6%)
足首、足部(16.2%)
頸(肩など含む)(6%)
体幹部(2.2%)

・モーラステープ20mgの光線過敏症の報告数は出荷量が増加しているにも関わらず減少傾向。

・件数は少ないがL40mgによる光線過敏症の報告は増加傾向。
→出荷量の増加や足部、足首、腕などへ使用した症例が増加したことが原因と考えられる。

・モーラスは関節リウマチへの適応あるが、関節リウマチの症状のでる部分(手指関節、手関節、膝関節)と光線過敏症の好発部位が一致するため注意。


★服薬指導時の注意と予防法★
・貼付部を紫外線が通りにくい厚手の長袖、長ズボン、サポーターで覆う。またはサンスクリーン剤でカバーする。


・屋外スポーツや野外作業を避け、紫外線にあたる機会を少なくする。
→海水浴や炎天下での屋外作業、テニス、ゴルフなどのスポーツ後に発現した例が多い。

・剥がしても少なくとも4週間は、引き続き貼付部を紫外線に当てないように注意する。
→83%が1週間以内に99%が4週間以内に起こっている。

・他人に譲らない。

・20mgだけではなく、L40mgの処方でも同様の注意喚起を。




何度説明しても初めて聞いたようなリアクションする方も多く、繰り返し注意喚起が必要ですね(^_^;)
処方量が増えてるのに光線過敏症が減ってるのは薬剤師の服薬指導のおかけです!…と、胸を張って言えるように服薬指導にはげみましょう(^ー^)

モーラステープは製剤変更品になったようで、ケトプロフェンの光による分解がされにくくなったようです。
今後も光線過敏症が減っていけばいいですね♪


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