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薬剤師のお勉強ノート

半人前薬剤師が日々の勉強内容を振り返るための備忘録です。

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DPP-4阻害剤 トラゼンタについて

先日、トラゼンタ錠の薬局内勉強会があったので忘れないように、まとめておきます。


★トラゼンタの特徴★
・ジャヌビア(グラクティブ)、エクア、ネシーナに続く4番目のDPP-4阻害剤。

・トラゼンタ(リナグリプチン)は初めての胆汁排泄型DPP-4阻害剤。
→主に糞中に未変化体のまま排泄され、尿中排泄は少量(5%)程度。

・12週投与後のHbA1cを0.9%低下。(ベースHbA1c8.1)
→軽症患者(HbA1c7.5)で0.7%
→重症患者(HbA1c8.6)で1.1%

・体重増加なし。

・消化器症状(便秘、腹部膨満、鼓腸など)のSE あり。

・どういうタイプの患者でも用量調節のいらない薬剤である。
→腎機能低下、肝機能低下でもOK

・基本的に単剤投与(切り替えの場合も含む)だが、効果なく、他剤追加になった場合レセプト切られる可能性あり(2012.4現在)

・60代、新規患者に処方希望(メーカー側から)

・2012.10.1から長期投与OK

・用法用量はリナグリプチンとして5mgを1日1回経口投与。




まだ、長期解禁されておらず、適応で他剤の併用が認められていないので、なかなか処方が増えるには時間かかりそうですね(^_^;)


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塩分制限のポイント

高血圧の方に塩分制限をアドバイスすることはあっても具体的にどんなアドバイスをしたらいいのか知っていますか?

★塩分制限のポイント★
・味覚は慣れるので少しずつ段階的に食塩量を減らす。

・醤油やソースはかけずに小皿にとって少しだけつける。

・唐辛子やこしょうなどの香辛料は味覚を敏感にするので有効。

・少量の油を使うことで、口の中に塩味が長くとどまる。

・酢やだしを使う。

・食べる量が多いと塩分も増えるので食べ過ぎない。

・スープ類や汁物は塩分多いので取りすぎない。麺類の汁は残す。

・漬物、佃煮などは控える。

・外食は塩分多いので控える。


★参考:塩分の目安★
しょうゆ、小さじ1→1g
味噌汁、1杯→1~1.5g
塩鮭(甘口)、1きれ→2g
ラーメン、1杯→6g
からし明太子、1腹(60g)→3.5g
梅干し、1個(10g)→1.8g
たくあん、2きれ→1g
※塩分量は目安です。




塩分摂取量は日本人平均で10.7gとも12gとも言われています。
6gというとかなり意識して制限しないと難しそうですね。日本人は外国と比べて塩分摂取量が多いです。


ただ漠然と塩分控えてというのではなく、具体的なアドバイス出来たらいいですね(^ー^)


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調剤時に処方医に関する確認が必要な薬

薬局で調剤する際に処方医が製造販売業者の提供する講習を修了していることや、第三者委員会の作成するリストに掲載されていることを確認しなければならない医薬品があります。



★処方医に関する確認が必要な医薬品★

・ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)
→処方医が製造販売業者の提供する講習を修了していることを確認。
確認方法:専門電話窓口又は専用webサイト。

・デュロテップMTパッチ(フェンタニル)
→処方医が製造販売業者の提供する講習を修了していることを確認。
確認方法:処方医が患者に交付した確認書又は専用電話窓口、専用webサイト。

・クロザリル(クロザピン)
→CPMS運用手順(詳細は添付文書参照)にそって検査が適正に行われたことを確認。
確認方法:専用webサイト

・リタリン(メチルフェニデート)
→処方医・処方せん発行医療機関が、第三者委員会の作成するリストに掲載されていることを確認。
確認方法:専用電話窓口

・コンサータ(メチルフェニデート)
→処方医・処方せん発行医療機関が、第三者委員会の作成するリストに掲載されていること。
確認方法:専用電話窓口又は専用webサイト




なかなか確認する機会はないかもしれないですが覚えておきましょう(^-^)


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イトリゾールの併用禁忌

相互作用が多い薬の代表、イトリゾールの併用禁忌を一覧にしてみました。

問題となるのはCYP3A4阻害作用とP糖蛋白質阻害によるものがあります。

みなさんは全部言えますか?

★CYP3A4阻害によるもの★
・オーラップ(ピモジド)、ベプリコール(ベプリジル)、キニジン
 →これらの薬剤の血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。


・ハルシオン(トリアゾラム)
 →トリアゾラムの血中濃度上昇、作用の増強、作用時間の延長があらわれることがある。


・リポバス(シンバスタチン)
 →シンバスタチンの血中濃度上昇により、横紋筋融解症があらわれやすくなる。


・カルブロック(アゼルニジピン)、レザルタス(アゼルニジピン)、バイミカード(ニソルジピン)
 →血中濃度を上昇させることがある。


・クリアミン(エルゴタミン)、ジヒデルゴット(ジヒドロエルゴタミン)
 →これらの薬剤の血中濃度上昇により、血管攣縮等の副作用が発現するおそれがある。


・レビトラ(バルデナフィル)
 →バルデナフィルのAUCが増加しCmaxが上昇するとの報告がある。


・セララ(エプレレノン)
→エプレレノンの血中濃度を上昇させるおそれがある。


・ロナセン(ブロナンセリン)
 →ブロナンセリンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。


・レバチオ(シルデナフィル)
 →シルデナフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(シルデナフィルとリトナビルとの併用により、シルデナフィルのCmax及びAUCがそれぞれ3.9倍及び10.5倍に増加したとの報告がある)。


・アドシルカ(タダラフィル)
 →タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。






★P糖蛋白質阻害によるもの★
・ラジレス(アリスキレン)
 →イトラコナゾールカプセルの併用投与(空腹時)により、アリスキレンのCmax及びAUCがそれぞれ約5.8倍及び約6.5倍に上昇したとの報告がある。


・プラザキサ(ダビガトラン)
 →ダビガトランの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大することがある。




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メトグルコの休薬理由?

メトグルコには休薬が必要とさせれる場合があります。

どんなときにどれだけの期間休薬が必要なのかあらためて確認しましょう。

★メトグルコの休薬について★
・ヨード造影剤を用いて検査を行う時。
→乳酸アシドーシスを起こすことがあるので、検査前はメトホルミン製剤の投与を一時的に中止すること 。(ただし、緊急に検査を行う必要がある 場合を除く)

・ヨード造影剤は全て腎から排泄されるため、腎臓(特に尿細管)に負担をかけ、時には腎臓の機能を低下させる場合があるため。

・造影剤使用時の前後48時間ずつBG薬を休薬する(糖尿病標準診療マニュアル2011)

・ヨード造影剤は基本的に 、尿路造影検査 、CT検査 、血管造影検査 などの検査の際に使用。
→単純CT検査は造影剤使用しないが、造影CT検査では造影剤使用。

・その他にもゲンタマイシンなどの腎毒性の強い抗菌薬も併用注意であり、メトホルミンの投与を一時的に減量、中止する必要がある。




処方せんに検査前休薬の指示が書いてあれば分かりやすいですが、メトグルコの日数のみが短くなっていただけではなかなか気付きづらいですよね(^_^;)

薬局でBG薬を服用している患者さんが造影検査を受けると分かった時には、先生からの休薬指示を理解しているか確認したいですね。

余談ですが、メトホルミンは大量飲酒者に禁忌(乳酸アシドーシス起こりやすいため)です。患者さんの中にはあまり飲酒量を意識していない方もいるので注意しましょう(^-^)


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